2024年産の新米を試食する「新潟米懇談会」の出席者たち=新潟市中央区で2024年9月6日午後3時56分、神崎修一撮影

 JA全農にいがた(新潟市)は6日、新潟市内のホテルで米穀卸売業者との「新潟米懇談会」を開き、2024年産米の生育状況などを説明した。今年も高温傾向だったが、23年のような災害級の異常高温には至らなかったと説明。作柄概況(8月15日時点)は県全体で「平年並み」と示されていることから、収穫作業が順調に進めば、コメの品薄状態は徐々に解消されるとの見通しが示された。

 コメの品薄状態は23年産米が猛暑の影響を受けて流通量が減少したことが要因とされる。さらに8月に台風や地震が発生したことで、消費者による「買いだめ」が発生したため、米どころの県内でも品薄となった。外国人観光客の急増も影響しているという。

 JA全農にいがたの伊藤能徳会長は懇談会終了後、「北陸や新潟、東北で収穫が始まるので、安心してほしい。少し待って頂ければコメは店頭に並ぶ」と述べ、消費者に冷静な対応を呼びかけた。【神崎修一】

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