栃木市の私立認定こども園「都賀幼稚園」(同市都賀町)で2月に起きた園児への虐待事件を巡り、市は6日の市議会一般質問で、園の改善計画が不十分だとして2度にわたり追加報告を求めたことを明らかにした。3回目の報告は8月に提出されたが、市は「内容が水準に達していなければ、不足部分の補正を求めたい」との見解を示した。
小平啓佑議員(自民未来)の質問に答えた。市によると、子ども・子育て支援法に基づく指導監査の結果、3月26日に園に対し改善報告を求めたが、最初の報告には再発防止に向けた具体策の記述がなく、5月に追加を求めた。6月に再報告があったが不十分で、7月に再度の追加を求め、8月14日に3回目の報告があったという。
市は、改善計画の内容について「しっかりした再発防止計画、今後の具体的な対応」の提示が必要との認識を示し、一定水準を満たしたと判断した時点で、保護者への説明を求める考えを示した。
市は、事件の発生期日を含め、事実関係を十分把握しておらず、改善指導と並行して確認を進めている。8月には保護者からの聞き取りを終え、近く園の教職員らからも話を聞くという。【太田穣】
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