熊本県警本部

 コンビニエンスストアの店員を商品で殴ったとして、熊本県警熊本南署は5日、住所不定、無職の松下公一郎容疑者(38)を暴行容疑で逮捕した。「手には当たっていない」などと容疑を否認している。

 逮捕容疑は5日午前5時半ごろ、熊本市南区南高江6のコンビニエンスストアで、台車に商品を載せて運んでいた女性店員(53)の左手を、商品である袋に入った氷で1回殴ったとしている。松下容疑者は店員がレジでバーコードを読み取っている間に商品を置いたまま、金を払わずに店を出たという。同日正午ごろ、再び来店したため店員が110番。駆けつけた同署員が逮捕した。

 同署によると、松下容疑者は約1カ月前から、店内で店員に「死ね」といった暴言を吐いたり、大音量の音楽を鳴らしてうろついたりする嫌がらせがエスカレートしたことから、「カスハラ」(カスタマーハラスメント)を繰り返す人物として同店が警察に複数回、相談していた。

 同署は「カスハラについても、法律に触れるケースは厳正に対応していく」と話している。【野呂賢治】

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