8月半ばごろ沖縄県名護市呉我周辺で見つかった国の天然記念物で、冬の渡り鳥のヒシクイが4日、同市仲尾の国道505号沿いを歩き回っている姿が確認された。国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんは「映像を見る限り元気そうだ」とした上で、「警戒心が強い鳥で現段階で保護するのは難しい。ロードキルを起こさないよう車で周辺を通行する際は気をつけてほしい」と呼びかけている。

 同日朝、ヒシクイが草地にたたずんでいるのを見つけた崎濱美由紀さん=名護市=は「国道沿いを歩いたり、道を渡ったりしていて、大丈夫かと気が気ではなかった」と話した。

 このヒシクイは8月14日ごろからこの地域で確認されている。地元の人によると、同市呉我から仲尾次にかけた広い範囲で国道沿いなどを歩き回っているが、翼を傷めているのか飛び立つ様子はない。(北部報道部・前田高敬)

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