漢字でフルネームを表記していた名札(左)から名字のみを表記した名札も選択可能になった=県庁で2024年9月3日午後5時11分、飯塚りりん撮影

 来庁者の理不尽な要求や威圧的な言動などによる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」への対策として、県は県職員の名札表記をフルネームから名字のみも選択可能に変更した。

 県人事課によると、対象は知事部局の約4200人の県職員。カスハラが社会問題となる中、SNS(ネット交流サービス)に職員名がさらされ、プライバシーを侵害されるケースなどを懸念した。

 これまでは氏名を漢字で表記していたが、新しい名札では名字だけの表記も可能になり、ひらがなでの記載も可能となる。

 三日月大造知事は3日の定例記者会見で、「名前から個人情報が特定され、職員に負担がかかることがあってはならないので柔軟に認めた」と話した。【飯塚りりん】

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