すでに記録的な大雨となった神奈川県では車が水没するなど、被害が相次いでいます。
神奈川県小田原市の住宅。横から見ると、住宅の土台が流出。周辺の墓地も大きく崩れています。
“迷走台風”、首都圏にも被害をもたらしています。
被害が相次いだのは平塚市。相模川と、河内川が流れる周辺です。
8月の観測史上最大の雨が降った平塚。土砂崩れや冠水が相次ぎました。
町を走る道路を土砂がふさいでいました。
高台に建つ住宅も土砂崩れが起き、今ものり面が徐々に削れていっています。
周辺住民
「雷が落ちるわけないと思った。バシャーとそんな音がした」
「今はもっと削れて(上の)家に近付いている」
未明に平塚市内の河川が氾濫する恐れがあるとして、警戒レベル4の避難指示が出されました。
氾濫の恐れがあるとされた河内川近くの団地。川が増水し、あたり一面、冠水しています。
住宅街にある駐車場。車の屋根ほどまでに水が来て、冠水しています。
その平塚と小田原の間に位置する神奈川県二宮町。
小田原では、24時間雨量が観測史上最大の雨となっています。
その雨が大きな被害をもたらしています。
駅へ向かう通勤路もすっかり冠水し、引き返す人々の姿が見えます。車も水につかっています。
撮影した人
「主要道路で線路を越えるには、あと1本しか道がない。大渋滞していた」
整体院
「この高さまで(水がきた)。(店の)近くに寄れなくて遠くから見ていた」
町内を流れる葛川から水があふれているとして、警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が出されました。
交通網も大きな被害が出ました。
平塚の北を走る国道246号。東京と静岡を結ぶ大動脈も道に面する山が崩れ、土砂が道をふさいでいます。
走行していた車2台が巻き込まれました。
運転手は避難して無事でしたが、車の前方部分は大きくへこんでいるのが分かります。
雨をもたらしたのは西日本を進む台風10号です。そこから湿った空気が関東に流れ込み、雨雲が発達。当初の予想を上回る雨雲が掛かり続けました。
東京23区でも、新宿区などで土砂災害警戒情報が出されました。
神奈川で土砂崩れが起きた国道246号。世田谷区用賀では道路が冠水。一時、通行止めとなりました。
周辺を流れる野川や仙川では氾濫危険情報が出されました。
三鷹市にある野川を映したカメラ。午前1時ごろから急激に水かさが増しています。
京王線東府中駅。屋根からホームに滝のように水が流れています。
桜の名所として知られる目黒川も水かさが増し、濁流が流れ込んでいます。
目黒川では警戒レベル4に相当する、氾濫危険情報が出されました。
▶テレ朝天気
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