台風10号から遠く離れた場所でも被害が出ている。神奈川県二宮町では町の中を流れる葛川から水があふれ出ていて、警戒レベル5相当の「緊急安全確保」が出された。
■多摩川には警戒レベル3相当の「氾濫警戒情報」
一級河川・多摩川 この記事の写真首都圏を流れる一級河川・多摩川。水は茶色く濁り、上流からは木やゴミが土手の手前まで迫っている。
多摩川には、警戒レベル3相当の「氾濫警戒情報」が出された。
宮益坂の道路を塞ぐように倒れた街路樹東京・渋谷の宮益坂。道路を塞ぐように倒れた街路樹は、根本付近から折れてしまっている。
警察官が駆け付けると、倒木していた警視庁によると、30日午前0時すぎに「木が倒れている」と110番通報が入った。警察官が駆け付けると、倒木していたという。
道路を通行止めにし、撤去作業警視庁などが、およそ350メートルにわたり道路を通行止めにし、撤去作業にあたった。
目黒川世田谷区や目黒区などを流れる目黒川。堤防決壊などによる氾濫の恐れがあり、周辺では浸水の可能性があるとして警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」が出された。
これから接近してくるとみられる台風10号は、すでに関東にも影響を及ぼしている。
■徳島・香川・兵庫に「線状降水帯」発生
台風10号から離れた徳島県強風で、雨が激しく横なぐりに打ちつけている。台風から離れた徳島県でも、激しい雨が降った。住宅地では、道路が冠水した所もあった。
気象庁は29日夜、徳島県と香川県、そして兵庫県に「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表した。
香川県でも道路が冠水香川県も激しい雨となり、道路が冠水。波しぶきを上げながら車が走行していた。
住宅街の道路も冠水。雨はやんでいたものの、取材中も雷が鳴り続けていた。
兵庫県南あわじ市では…兵庫県南あわじ市では、市内全域およそ2万人に対して一時避難指示が出された。徳島県上板町では、住宅の屋根と天井の一部が崩落し80代の男性が下敷きになって亡くなった。
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■八王子と宇都宮で…水が噴き出す■八王子と宇都宮で…水が噴き出す
東京・八王子の駅前冠水した道路に車が走る度、たまった水が波打つ。台風から遠く離れた東京・八王子の駅前。横断歩道を渡る人たちが水につかりながら歩いていく。中には履いていた靴を脱ぎ、手に持って渡っていく人の姿もあった。
八王子市では観測史上1位となる6時間で200ミリ以上の雨を観測。マンホールからは水が噴き出し、交差点には市の職員が立って誘導する姿も見られた。
栃木県宇都宮市では、ものすごい勢いで水が噴き出した台風から離れた関東や東海でも激しい雨が降った。
栃木県宇都宮市では、ものすごい勢いで水が噴き出し、車をゆうに超えるほどの高さに。埼玉県所沢市でも大雨により道路一面が冠水。車が水しぶきを上げながら走行していた。
神奈川県小田原市視界がかすむほどの雨が降った神奈川県小田原市では、2車線ある車道が一気に水浸し、車も大きな水しぶきをあげながら徐行している状況だ。
東海道新幹線のガード下では、12時半ごろから降り続いた雨でアンダーパスが冠水した。
地下道は、水がすでに満杯激しい雨や風は静岡県にも…。地下道は水がすでに満杯になっている。冠水した道路の真ん中辺りには、車が止まったままになっていた。
■大混乱…突然告げられた東海道新幹線の運転取りやめ
車内アナウンス大雨の影響は鉄道にも及んだ。
車内アナウンス「静岡、掛川間におきましては、まだ非常に激しい雨が降り続いてます。運転再開には、まだしばらく時間がかかる見込みです。お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけすることをおわびいたします」 突然告げられた運転取りやめ
断続的に降り続いていた激しい雨の影響で、運転の見合わせと再開を繰り返していた東海道新幹線。30日の始発から、一部区間で計画運休する予定だったが、29日午後7時前、突然告げられた運転取りやめ。駅では乗客たちが大混乱となった。
JR小田原駅では、新幹線が運休。現在、構内には大きなスーツケースを持った人もそのままとなっている。
東京駅では…。
愛知から来た家族「本当はきょうディズニーに泊まって、あさって帰る予定」
「(Q.それがどうなった?)遊んでいる間に、あしたが運休になっちゃったので、きょう日帰りで帰るはずでした」
「ディズニーのホテルをキャンセルしたので、泊まってきたほうが良かったのかなというのもありますけど、後の祭り」
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■台風10号 ゆっくりと九州を横断■台風10号 ゆっくりと九州を横断
激しい勢いで濁流が押し寄せていた29日の朝、「線状降水帯」が発生した大分県。別府市の住宅地を流れる朝見川では、激しい勢いで濁流が押し寄せていた。
佐伯市では、近くの川が氾濫。住宅街は一面泥水で覆われた。
撮影者「川も氾濫しそうな感じがなかったので、どんどん水位も上がっていくしびっくり。外に避難できないんですよ、あの状態なので。道路も水で埋まっているので車も出せない、出したら多分流されると思う」 道路も至る所で冠水
道路も至る所で冠水。人も車も通るのに一苦労。流されてきたタイヤが道路上に浮かんでいた。
コンビニの駐車場も濁った水で埋まってしまった。
歩道に残る大量の泥大きな冠水被害のあった大分県の佐伯市は、冠水があったということだが、今は水は引いている。ただ、歩道に大量の泥が残っていて、かなりぬかるんでいる。
道路に濁った水が滝のように流れている市内では一時、停電も発生した。由布市でも道路が冠水。道路に濁った水が滝のように流れている。
高台から見てみると、建物が1階部分の半分くらいが水でつかっているのが分かる。その近くには、バスのようなものがあるが、窓の近くまで水に浸かっている。
土砂崩れも発生土砂崩れも発生し、懸命な復旧作業が行われた。
各地で甚大な被害をもたらしている台風10号は、ゆっくりと九州を横断し続けている。
■神奈川・二宮町 警戒レベル5「緊急安全確保」発令
神奈川県平塚市辺り一面茶色の水に覆われ、水位は車の半分ほどの高さになっている。
神奈川県平塚市を流れる河内川で氾濫危険水位を超え、氾濫の恐れが高まっているとして平塚市は警戒レベル4の避難指示を出した。
二宮町では葛川が溢水平塚市近くの二宮町では葛川が溢水。警戒レベル5の「緊急安全確保」が出された。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年8月30日放送分より)
テレ朝天気
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