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 兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑などを巡り、告発文書を作成した元幹部の私的な情報を知事の側近が漏らした疑いがあるとして、県が調査をしていることが分かりました。

■元県民局長の私的メールを漏洩か

兵庫県 斎藤元彦知事 この記事の写真 斎藤知事
「今回名前があがっている方々に『そういった行為をしたのか?』と確認したら、『そういったことはない』と言っていたので。私はそういった行為自体はないと信じていますね。私自身もそういったことは関与も指示もしてないですし」

 斎藤知事は29日も、報道陣の取材に淡々と応じました。

「弁護士に委託してやっていく方が」 斎藤知事
「今回の問題は別の観点で、弁護士に委託してやっていく(調査する)方が良いと考えていますね」
「(Q.調査は知事の指示?)いえ、私は指示していません。人事課の方で考えている」 私的なメールを漏洩した疑い

 関係者によりますと、知事側近の片山前副知事と元総務部長らは3月、斎藤知事の指示で告発文書を作成した元県民局長から事情を聴き、公用パソコンを回収。このパソコン内にある私的なメールを、報道機関や県議などに漏洩(ろうえい)した疑いが浮上しています。

片山前副知事は辞職、元総務部長は休職

 片山前副知事は、先月に副知事を辞職。元総務部長は、先月末から体調不良を理由に休職しています。

 番組が関係者への取材を進めると、元総務部長らが情報漏洩した際のやり取りを目撃したという県の関係者がいたことが分かりました。

県の関係者 県の関係者
「元総務部長が元局長のメールのデータをプリントアウトしていて、各方面に『これ見てください』と言ってやり取りをしているのを見た」

 この県の関係者は百条委員会で証言する意向を示しているということです。

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■現職の県議が経緯の一部を明らかに

■現職の県議が経緯の一部を明らかに

 さらに、番組が現職の県議を取材すると…。

兵庫県 長瀬たけし県議 兵庫県 長瀬たけし県議
「複数の情報源から情報にアクセスしていて内容が具体的。ですから、ほぼ間違いないだろうと思っております。どう言おうかな」

 長瀬県議は情報提供者を守るために、具体的なことは話せないとしつつも、経緯の一部を明らかにしました。

経緯の一部を明らかに 長瀬県議
「(元総務部長らが元局長の)情報源を調べようとしている最中に元局長のプライベートな部分が(パソコンから)出てきて、それを表に出して社会的信頼性を傷つけて、この問題は終わりにしようと。幕引きをはかるための材料にしようとしていた。パワハラやおねだりなどとは一線を画した次元の違う、極めて悪質な職務違反に関わる問題」 証拠を探していたと指摘

 長瀬県議は、元総務部長らが知事を守るために、告発文書に信憑(しんぴょう)性がないという証拠を探していたと指摘しました。

 また、斎藤知事は元総務部長らへの調査には関与せず、県の人事課が具体的な検討をしていると説明していますが、知事の意向が反映されている可能性が高いとみています。

「最終決裁として知事が決裁しない限り不可能」 長瀬県議
「人事課長とか職員局長の決裁で、自分より地位が上の人(元総務部長ら)の調査を行うということを、そのレベルで判断できるはずがないですよね。最終決裁として知事が決裁しない限り不可能だと思います」

 斎藤知事は30日午後、百条委員会に出席し、パワハラ疑惑についての証人尋問が行われる予定です。

(「グッド!モーニング」2024年8月30日放送分より)

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