“虐待”と批判され、変更された「上げ馬神事」。新たな坂を馬は駆け上がることができたのでしょうか。
■「上げ馬神事」動物虐待批判で…
三重県の多度大社で、毎年5月に行われる「上げ馬神事」。急な坂を馬が駆け上がって壁を乗り越える回数で農業や景気を占う、およそ700年の歴史を持つ伝統行事です。
去年の上げ馬神事でけがをした馬が殺処分になるなどしたため、市民団体が神事の廃止を求める署名を三重県に提出しました。
参拝者
「古来から伝わるものなので、ある程度の規制をかけてやるのが大事。完全に形をなくさなければいいのでは」
「時代の流れというか、しょうがない」
■“変更した坂”馬は駆け上がれた?
神社側と御厨総代側は祭りの存続のため、コースの改善を2月に発表。
そして、今年の開催まで2週間に迫った今月20日。参加する馬9頭が練習で新しいコースを走りました。新コースは、例年あった壁がありません。今年は土の壁が撤去されたほか、馬が走りやすい質の土が敷き詰められているということです。
騎乗していた参加者は…。
多度地区の騎手 水谷蓮治さん
「そのまま走っていくだけなので、乗っている側としても危険な場面はなかったと感じる。去年よりは楽に上れると思う」
多度大社 御厨総代会 伊藤善千代会長
「今回初めてだが、スムーズにみんな受け入れてくれている。今までやってきたことをつないでいく。今の状態を保っていければいい」
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