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列島を横断している台風10号。
進路が迷走していることで、このあとどのような被害が想定されるのでしょうか。

■台風10号横断中 各地で被害が…

鹿児島県に上陸した台風10号。

大分・別府市 この記事の写真は27枚

宮崎市では竜巻とみられる「突風」が吹きました。倒れた電柱が住宅を直撃しています。

倒れた電柱

ここでも…

剥げてしまった壁

ここでも…

窓ガラスが割れた車

風による被害です。

道をふさぐ竹と格闘する男性

竹と格闘する男性。倒れて道をふさいでいました。

崩れた建物 (平手志歩アナウンサー報告)
強風の影響でしょうか。こちらの建物は完全に崩れてしまっています。もともとの建物がどういう造りだったか、全くわからないような状態です。 道をふさぐ屋根

こちらでは飛んできた屋根が道路をふさいでいます。

倉庫の屋根

台風の影響は、九州以外のエリアにも。

冠水したガード下 水しぶきをあげる車 (山木翔遥アナウンサー報告)
30分ほど前から強い雨が降り続いていたんですが、2車線ある車道が一気に水浸しに。車も大きな水しぶきをあげながら徐行して走っている状況です。 冠水した駐車場 (岡本祥一記者報告)
午前11時半の松坂市内です。非常に強い風と雨が降っています。病院の駐車場を見てみると、一部が冠水していて駐車場が使えない状態になっています。 濁った川 雨が降る高知 (三宅優衣ディレクター報告)
午後2時の高知市内です。ものすごい雨が降り始めました。道路を波打つような雨の降り方です。視界もかなり悪くなっています。 撤去される幕

高知市内の寺院では幕の撤去作業が行われています。

大量の水

敷地外から流れ込んでくる大量の水。

水位が上がっている川 (内野航アナウンサー報告)
宇佐市の駅館川です。かなり水が濁っていて水位が上がっているのが確認できます。

ゆっくりとした速度で九州を縦断する台風10号。

台風10号予想進路図

迷走する台風は今後、どのような被害をもたらすおそれがあるのでしょうか?

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■“熊本豪雨”に匹敵か これからの被害は

■“熊本豪雨”に匹敵か これからの被害は

今村涼子気象予報士
「今後の警戒点は特に大雨被害が拡大。そして大規模になることが考えられる」 

まず、今まさに警戒が必要なのが、すでに台風が上陸している九州、そして四国です。

九州と四国 1000ミリを超えるか 今村涼子気象予報士
「すでに九州方面など記録的な大雨になっていて、九州では500ミリ以上
各地で降っていて、中には800ミリを超えているところも。総雨量として1000ミリを超えるところが各地で出てくることが考えられる」

今回、予想される雨量と同じ規模の雨が降ったのが、4年前に起きた熊本豪雨です。

(和田侑也アナウンサー報告)
熊本県球磨村の上空です。画面の中央、赤い橋が横たわっています。おそらくここには橋がかかっていたと思われますが、球磨川の氾濫によって飲み込まれてしまったんでしょうか。

濁流は巨大な橋をあっという間に飲み込み…

完全に冠水 (和田侑也アナウンサー報告)
画面の上のほうには住宅もありますが、完全に冠水してしまっています。住宅の1階部分が浸水しています。そして、こちらの住宅はもう倒れてしまっています。住宅がひっくり返ってしまっています。もともとの川の部分がいったいどこなのかわかりません。 氾濫する川

2020年7月、熊本県を流れる球磨川が氾濫。周辺では6000軒以上が浸水しました。

今後降ることが予想されている雨は、4年前に甚大な被害をもたらしたこの豪雨と同等か、それを超えるおそれもあるといいます。

熊本豪雨と同等か 今村涼子気象予報士
「そうなると大きな川が氾濫することが考えられる」

すでに各地で川の増水は確認され始めています。

大分・由布市 (新岡智昭アナウンサー報告)
由布市を流れる大分川です。水の量、そしてその勢い、かなり激しいものになっています。あちらの橋はすでに通行止めになっていますが、濁流が橋脚を叩き続けています。

大分の由布市を流れる大分川。普段の流れは穏やかですが茶色い濁流に姿を変えています。

普段の大分川ときょうの様子

さらに、週末にかけて警戒が必要なのが、東海と関東にかけての広い範囲です。

広い範囲で注意が必要 今村涼子気象予報士
「これから大雨の中心となるのが東海や関東の山沿い。東海方面でも、すでに多いところで300〜400ミリ降っている。週末にかけて、倍以上の雨が予想されている。東海方面でも大規模な土砂災害が起こる恐れがある」

大雨の終わりは見えないといいます。

終わりの見えない大雨 今村涼子気象予報士
「今回の台風は、動きが遅いのが厄介。台風による大雨が終わりが見えていない状況。活発な雨雲が長時間かかるのが大雨被害にとっては最悪のパターン。そういう状況が少なくとも週末にかけて続いてしまう。川の近く・斜面の近くの住人は危険を感じたら早めに避難する」

?テレ朝天気

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