台風10号の接近に伴い開かれた愛媛県災害対策本部会議の後、報道陣の取材に応じる中村時広知事=松山市の県庁で2024年8月29日、山中宏之撮影

 四国への上陸が予想されている台風10号の接近に伴い、愛媛、高知両県は29日、災害対策本部を設置した。徳島県も30日に設置する方針で、最大級の警戒を呼びかけている。

 愛媛県災害対策本部では、松山地方気象台の担当者が9月1日正午までの72時間の雨量が県南部の南予地方で最大700ミリに達すると説明。県によると、2018年7月の西日本豪雨の際に同県内で最も雨が降った地点よりも多いという。中村時広知事は「(災害関連死を含め300人超が死亡した)西日本豪雨の雨量を超える可能性がある規模と受け止めてもらいたい」とし、「避難などの情報が入った時はたとえ無駄足になっても早めに対応してほしい」と呼びかけた。【山中宏之】

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