国土交通省などが入る中央合同庁舎第3号館=東京都千代田区

トルコ航空の旅客機が20日夜、羽田空港に着陸する際に管制官が指示した経路から逸脱したことが22日、国土交通省への取材で分かった。管制官が逸脱に気付き、当初の予定とは違う滑走路への着陸のやり直し(ゴーアラウンド)を指示した。詳しい経緯を調べ、事故につながりかねない重大インシデントに当たるかどうか検討する。

国交省によると、20日午後7時15分ごろ、イスタンブール発羽田行きトルコ航空198便は羽田空港のB滑走路への着陸を指示されていたが、所定の経路を逸脱してD滑走路に近づきはじめた。管制官がすぐに気付き、着陸先をD滑走路に変更し、ゴーアラウンドを指示。トルコ機は同40分ごろに着陸した。

D滑走路にはトルコ機に先行してスターフライヤー機が着陸しようとしていたが、国交省は両機の間隔は十分にあったとしている。

トルコ機は昨年9月、羽田空港を出発後に本来のルートを外れて東京都心上空を飛行。国交省は再発防止を要請し、他の航空会社にも注意を促していた。

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