京都大は22日、2月に実施した今年度の大学院情報学研究科入試において、合格者1人を誤って不合格扱いにしていたと発表した。受験者は5月1日付で入学する予定。
ミスがあったのは、同科データ科学コースの修士課程入試。同コースでは受験者に対し、英語力測定テスト・TOEFL(トーフル)の得点提出を求めている。本来は得点を100点満点に換算して成績に計上するが、今回不合格とした受験者の得点については、誤って50点満点で換算していた。
4月8日に入試成績を開示してほしいと受験者本人から連絡があり、後日職員が成績を確認し、ミスが発覚した。
京都大によると、入試成績に関する資料の作成、確認は職員1人のみで行っており、その際にミスを発見できなかった。今後は換算式の事前点検や、複数人での確認体制確保などの対策を講じる。
京都大は16日、受験者に対して合格を伝えて謝罪し、その場で入学の意思も確認したという。大学院での講義は既に始まっているが、受験者は5月1日に入学する予定。
ミスを受けて京都大は「重大事態として深く反省している。(受験者の)勉学環境が1日でも早く整うよう、サポートを尽くす」としている。【中島怜子】
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