NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフ男性が、沖縄県・尖閣諸島について「中国の領土である」と発言して「南京大虐殺を忘れるな」と述べるなど原稿にはない不適切な発言をした問題で、NHKは25日夜、中国人スタッフの発言に関するこれまでの内容説明に漏れがあったと発表した。
新たに発表したのは、19日午後1時過ぎから放送された同局のラジオ国際放送などの中国語ニュースの中で男性スタッフが、東京都千代田区の靖国神社で同日に落書きが見つかった事件に関するニュースを伝えた際、「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という原稿にはない文言を一方的に加えて放送したという内容。その他、中国語で「釣魚島(尖閣諸島の中国語名)と付属の島は古来、中国の領土です。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と発言した内容のうち、「歴史修正主義」は「歴史修正主義宣伝」と発言していたと修正した。
NHK広報局は「翻訳の内容が一部欠落していた。確認が不十分だった」と説明し、「改めておわび申し上げます」とした。【犬飼直幸】
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