総務省が12日発表した2023年10月1日時点の人口推計で、県の人口が510万3000人となり、北海道の509万2000人を上回って全国8位になったことが分かった。北海道より福岡県の方が人口の減少幅が小さかったため逆転した。
人口推計は、5年に1度の国勢調査を基に出生数や死亡数などから算出する。22年時点では北海道が514万人と福岡県を2万4000人上回っていたが、北海道が4万8000人(0・93%)の減、福岡県が1万3000人(0・26%)の減となり、福岡県が上回った。
近年は北海道の減少幅が福岡県より大きく、全国7位の兵庫県(537万人)とは26万7000人の差があるため、当面は全国8位が続きそうだ。
県によると、県の人口は終戦直後の1950年の国勢調査では353万人だったが、71~74年の第2次ベビーブームや九州各県から若年層の流入で、ピークの2020年には513万5000人に達した。翌21年から3年連続で減少している。
人口推計によると、11年以降は13年連続で死亡者数が出生者数を上回る「自然減」が続く一方、県外転入者が転出者を上回る「社会増」が続いており、23年の社会増減率は前年比0・28%の増で全国6位の高さだった。
県調査統計課は「県全体は人口減になっているが、福岡市や糸島市では人口増が続いている。他県と比べ社会増が多く、人口の減少幅が緩やかなことが全国8位になった要因ではないか」と分析している。【城島勇人】
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