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 19日のゲリラ雷雨では関東の広い範囲で停電が発生し、20日も関東の一部では停電が発生しています。

■停電の原因…落雷で電線・変圧器が損傷

関東で一時約3万9000軒の停電が発生(19日) この記事の写真

 19日に停電したエリアはピンクで示されているところです。非常に広いエリアで、一時約3万9000軒の停電が発生しました。

 そもそも短時間のゲリラ雷雨で、どうしてここまでの停電になってしまうのか、東京電力パワーグリッドに聞きました。

 まず、ゲリラ雷雨による停電の原因として思いつくのは「雷」です。

ゲリラ雷雨で停電のワケ

 では、その雷がどこに落ちたら停電が発生するかというと、東京電力よりますと「電線」なんだそうです。電線が切れてしまうと、電気を送れなくなってしまいます。他にも、変圧器が壊れてしまうことで電気の流れが止まってしまうこともあるそうです。

 電線に流れているのは電気そして雷も電気と、同じ電気ですが、電圧のレベルが桁違いだそうです。

同じ電気でも、電圧のレベルが桁違い

 私たちが家の周りで見ている電線は、100ボルトから約6000ボルトの電気が通っていますが、雷は数千万ボルトから約1億ボルトとものすごいエネルギーをもっています。そのエネルギーに耐え切れず、切れてしまうということです。

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■復旧時間に差が出るのはなぜ?

■復旧時間に差が出るのはなぜ?

 電線が切れてしまうと復旧に時間がかかりますが、同じ落雷による停電でも住んでいるエリアによって復旧時間に差が出てくるそうです。

 そもそも、どのように復旧していくか見ていきます。

同じ落雷で停電

 まず雷が落ちて何らかの異常が発生した場合、いったん広いエリアの電気を止めます。

復旧に時間差

 次に職員が緊急で駆け付けて調査を開始し、どこが原因なのか突き止めていきます。そのうえで、復旧して大丈夫なところから順次復旧をしていきます。その際、異常がないと確認できたところから電気を流していくため、復旧のタイミングにばらつきが出るということです。

 復旧するまで待つのも一つの手ですが、私たちも復旧を早めるためにできることがあります。

復旧を早めるためにできること

 それは「切れている電線を見つけたら、すぐに電力会社に連絡をする」ことです。

切れた電線に注意

 復旧を進めるうえでも、原因を突き止める時間の短縮につながるそうです。ただ、切れた電線は非常に危ないので絶対に近寄らない、触らないことを徹底してください。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年8月20日放送)

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