富士山がコンビニエンスストアの上に乗ったような写真を撮ろうと外国人観光客が押し寄せていた人気スポットで、山梨県富士河口湖町が撮影を妨げるために張った幕を一時的に撤去したことが20日、町への取材で判明した。台風7号が近づいていた15日、安全対策のため取り外した。その後も外したままで、観光客のマナー違反が確認されれば再設置する見込み。
5月に設置後、初めて外したが、町によると、今のところ大きな混乱はないという。担当者は「(撮影スポットに)集まる観光客は減少傾向にある。危険な道路の横断やマナー違反が相次げば取り付ける」と説明した。
20日午後、幕が外された同町船津の歯科医院前の歩道では、外国人観光客らが写真撮影を楽しんでいた。歩道を塞いだり、横断歩道のない車道を渡ったりする観光客もいたが、設置前に比べると人はまばらだ。
町は5月21日、歯科医院前の歩道と車道の間に「黒い幕」を設置。穴を開けられる被害がたびたび起きたほか、色のイメージが悪かったとして、7月に丈夫な茶色の素材に張り替えていた。【野田樹】
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