福島第一原発2号機のいわゆる「燃料デブリ」を試験的に取り出す装置の使用前検査終了証が16日に交付されました。東京電力は今月にも燃料デブリの取り出しを始めます。

 東京電力の福島第一原子力発電所では、原子炉の中に溶け落ちた燃料デブリの総量が1号機から3号機までで約880トンあります。

 東電はそのうち、2号機の格納容器にある1グラム程度のデブリをつかんで回収する予定です。

 回収作業では、格納容器の貫通孔に筒を通して釣りざおのようにケーブルを下ろす装置を使用します。

 原子力規制委員会は、この装置について7月末までの使用前検査で「良」と判定していましたが、今月16日に正式に検査の終了証を交付しました。

 これにより、東電は目標にしていた8月中の試験的取り出し開始が可能になりました。

 デブリ取り出しの予定日は19日に公表されます。

 東京電力によりますと、取り出し作業を開始してから1週間程度で装置がデブリをつかみ、さらに1週間程度でデブリをいれた容器を回収できるということです。

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