過去最強クラスの台風7号が関東に近づいています。
■台風7号 Uターンラッシュ直撃…交通機関への影響
Uターンラッシュと重なる台風7号の交通機関への影響です。
国内線への影響は、JALで281便が欠航、約4万4300人に影響が出ます。 ANAも281便が欠航、約6万600人に影響が出ます。
国内線への影響 この記事の写真は18枚新幹線への影響です。
東海道新幹線は、東京と名古屋の間で終日運休します。
また、名古屋と新大阪の間も、大幅に本数を減らし、普通車は全席自由席にして、臨時ダイヤで運行することが14日発表されました。
そして、東京駅などを発着する東北・上越新幹線は午前11時頃から、山形新幹線は正午ごろから、一部の列車で運休するということです。
今回、JR東海が2日前に東海道新幹線の運休を発表した理由です。
JR東海の担当者によると、「早めの発表をすることで、利用者に混乱や迷惑を掛けないようにすることが一番の目的」だということです。 JR東海の担当者は
鉄道各社の在来線の運休情報です。
JR東日本では、総武本線の千葉と銚子の間、成田線の千葉と成田空港の間などで午前8時以降、順次運休となります。
常磐線は、勝田と原ノ町の間で、午後1時以降、運休となります。
水郡線は上下線で、午後6時以降、運休となります。
久留里線の上下線、内房線の館山と安房鴨川の間、上野東京ラインは、高崎線および宇都宮線と東海道線の列車で終日運休となります。
湘南新宿ラインの東海道線から高崎線では終日、横須賀線から宇都宮線は午前11時から運休します。
東京メトロ東西線は、東陽町と西船橋の間で、午前10時半ごろ以降、運休となります。
次のページは
■停電リスク予測…沿岸部は備えを■停電リスク予測…沿岸部は備えを
台風による停電のリスクの予測です。
ウェザーニューズ社が、2019年の台風15号などの停電被害と風速の分析を基に予測しています。
最大瞬間風速25m以上(黄色の点)で停電が起こりやすくなり、40m以上(赤色の点)でほぼ停電したという結果を基にした予測です。
今回の台風7号の停電リスク予測です。黄色から赤になると、より停電のリスクが高まります。
正午は、銚子市周辺で、停電リスクが高まります。
午後2時は、東京湾沿岸部でも停電リスクが高まります。 千葉県の成田市など内陸部でも停電リスクがあります。
午後4時は、茨城県の水戸市周辺でも停電リスクがあります。
午後6時は、千葉県銚子市周辺の停電リスクの高いところがさらに広がります。
午後8時は、銚子や水戸の周辺では引き続き停電リスクが高いですが、東京湾沿岸部の停電リスクは下がってきます。
「強風による倒木や物が飛ぶことで電線が切れ、停電につながる。今回の台風でも、最大瞬間風速25m以上のエリアは注意が必要」だということです。 ウェザーニューズ社・予報センター 丹羽祐久氏
次のページは
■2019年 台風15号が上陸…暴風&停電 大きな被害■2019年 台風15号が上陸…暴風&停電 大きな被害
暴風、停電の被害が大きかったのが、2019年の台風15号です。
2019年9月9日、千葉市付近に上陸しました。
関東に上陸した台風としては、過去最強クラスで、今回の台風7号もこれに匹敵する勢力です。
台風15号の被害です。
ゴルフ練習場の鉄柱が周辺の住宅に倒れるなど、7万7000棟以上の住宅に被害が出ました。
3人が亡くなり、150人がけがをしました。
千葉県の被害で深刻だったのが、停電です。
東京電力の鉄塔や電柱が倒れ、千葉県では最大約64万軒が停電し、復旧までおよそ20日かかりました。
千葉県では、8人が停電の関連死で亡くなっています。
この経験を踏まえて、千葉市では独自の対策を進めてきました。
避難所となる市の施設に、太陽光発電設備と蓄電池を設置しました。
2019年の台風15号が上陸する前には、18カ所でしたが、現在では市内の避難所の約9割の163カ所に導入されています。
費用は、電力会社に施設の屋根を貸して、国の補助金も活用することで、千葉市の初期費用の負担はゼロです。
まかなえる電力は、蓄電池が満タンの状態で、2日間避難所の維持が可能です。
2019年の台風の経験を踏まえて、住民も対策をしています。
鋸南町の0歳児のお母さんです。「停電に備えて、車のガソリンを満タンにした。移動のためではなく、車内で涼んだり、車でスマホを充電したりするため」ということです。 鋸南町の住民
次のページは
■台風から身を守るには■台風から身を守るには
今からできる、台風から身を守る対策です。
自宅の浸水対策には、段ボール水嚢(すいのう)がおすすめです。
45リットル程度のポリ袋に水を入れ、段ボールへ入れます。それをいくつか作ります。
できあがった段ボール水嚢をブルーシートなどでくるんで玄関などに設置することで、住宅への浸水対策になります。
水の確保です。
1人当たり1日3リットル×1週間の備蓄があるといいということです。
使うのは水道水でOKです。
水道水は常温で3日、冷蔵庫に入れれば10日程度保存できます。
お風呂の水をためるのはどうでしょうか?
災害危機管理アドバイザーの和田さんです。「残り湯をためることはおすすめしない」ということです。
「人が入った後の風呂の水は非常に不衛生。災害時には免疫が落ちるので、水を経由して、普段なら絶対かからないような病気にもかかってしまう。目に入ったりするリスクもあるので使わない方がいい」 水の確保
避難を検討するために確認しておくのが、ハザードマップです。
各自治体や国交省のホームページから確認できます。
想定される被害などを色分けして、地図上に表示しています。自宅のリスクをあらかじめ認識しておくことが重要です。
そしてキキクル。
こちらは気象庁のホームページから確認できます。
災害リスクの高まりをリアルタイムで確認できます。 土砂・浸水・洪水(災害)の3つの情報が、10分ごとに更新されます。
? 「大きな台風の時は、自宅の被害防止よりも、自らの安全を確保するのが最優先。自宅が被災した時のためにも、高台やマンションに住む知人の住宅など、複数の避難場所を確保しておくことが重要」 災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年8月16日放送分より)
この記事の写真を見る(18枚)鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。