川崎市役所=2019年3月14日、市村一夫撮影

 川崎市は13日、在日コリアン市民などに対するヘイトスピーチ(不当な差別的言動)にあたると市審査会が判断したインターネット上の書き込み75件について、投稿先のサイト運営会社に対し削除するよう求めたと発表した。市のヘイトスピーチ防止条例に基づく拡散防止措置で、1回の要請数としては過去2番目に多かった。

 削除要請は9日付。市は削除要請対象になった投稿の中身も公表した。ブログサイト「ライブドアブログ」「FC2ブログ」、電子掲示板「5ちゃんねる」に書き込まれた。

 「嫌なら帰れ」と帰国を要求するほか、「鉄の壁を作って塞ぎなよ」と封じ込めを主張したり、「焼き払って皆殺しにすればいい」「ダイナマイトで吹き飛ばせ」と生命や身体、自由への危害を告知したりするものが含まれていた。

 市はネット上の差別的発信の抑止を目指して啓発メッセージを早期に発信する計画だ。【和田浩明】

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