宮崎沖でマグニチュード7.1を記録した地震を受け、気象庁は南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」を出し、想定震源域での大規模地震が発生する可能性が普段と比べて高まっていると呼びかけました。果たして、実際に南海トラフ地震が起きたら、どんな被害が出るのか。今回、臨時情報を出した気象庁の検討会委員の一人、愛知工業大学の横田崇教授に話を聞きました。(8月10日OA「サタデーステーション」)

高島彩キャスター
「実際に南海トラフ地震が起きた場合どのくらいの範囲で被害が出るのか。震度分布図を見ると震度6以上の地域も多いですが、東京や神奈川、日本海側などでも震度5弱などが想定されています。横田さん、これだけの広範囲で被害が出るということですよね」

愛知工業大学教授 横田崇氏
「非常に広い範囲で強い揺れになりますから、日本の人口の3分の1の人や企業の半分に影響が出るような、大きな被害が予想される地震だといわれています」

高島彩キャスター
「きのうの神奈川での最大震度5弱の地震と、南海トラフ地震の関連というのはいかがでしょうか」

横田崇氏
「震源域が離れている、距離が離れているので直接的な関係は低いかと思います」

高島彩キャスター
「そして気になるのが津波の影響ということですけれども、太平洋側では30メートルを超える津波の予想も出ています。このあたりいかがでしょうか」

横田崇氏
「鹿児島の島々から茨城の広い範囲で非常に大きな津波が襲ってくる。場所によっては20メートルを超えるところもあり、何度も来ますので、津波からの避難というのが非常に重要なことになるかなと思います」

高島彩キャスター
「地震発生からどのくらいの速度、時間で津波が到達するんでしょうか」

横田崇氏
「早いところでは5分、10分で大きな津波が襲ってきますので、すぐさまの避難が重要になるかなと思います」

高島彩キャスター
「そして、きょう(8日)から3連休、お盆休みということもありまして、帰省先、旅先でこの番組をご覧になっている方も多いかと思いますけれども、私たちは何に注意して過ごせばいいでしょうか」

横田崇氏
「まず一番重要なのは、津波からの避難ができるということ。そういう意味で、旅先ではハザードマップを見て避難場所を確認して、揺れがおさまったらすぐ避難できるようにしておくということが大切になります」

高島彩キャスター
「重ねるマップなどで、すぐにハザードマップを確認できますから、いる場所いる場所で確認する必要を感じますね」

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