神奈川県西部で9日夜に起きた最大震度5弱の地震について、気象庁は10日、宮崎県沖の日向灘で8日に起きた地震との関連を否定する見解を示した。神奈川の地震は南海トラフ地震の想定震源域外で起きていた。担当者は「日向灘とはかなり距離があり、直接の関係はない」と説明する一方、引き続き注意するよう呼びかけた。
想定震源域での地震活動について状況を伝える「関連解説情報」を発表し、記者団への説明の中で触れた。日向灘の地震は最大震度6弱を観測し、気象庁は東海沖から九州沖にかけて大規模な地震が発生する可能性が高まっているとして、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を出している。
気象庁によると、9日の午前0時~午後2時は震度1以上の地震を8回観測したが、10日の同期間は1回だけだった。地殻変動の異常な現象を観測する「ひずみ計」では「地震後に通常みられる変化以外はない」としている。
一方、総務省消防庁によると、日向灘の地震によるけが人は、宮崎、鹿児島、熊本の3県で15人(10日午後4時現在)となった。【島袋太輔】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。