1年で最も気温が高くなるお盆シーズンを前に、子どもやペットを車内に残したまま車のドアが開けられなくなるトラブルが発生している。日本自動車連盟(JAF)札幌支部は「首都圏に比べて北海道は大丈夫と考えられがちだが、閉め切った車内は短時間で高温になる。熱中症に注意してほしい」と呼びかけている。
同支部によると、昨年6~8月、道内で、子どもやペットが閉じ込められた出動事案は59件あった。鍵を持たせていた子どもがロックボタンを押したり、犬などが誤って運転席ドアのロックボタンを踏んでしまったりするケースが多いという。今年も6、7月で既に34件発生している。
JAFの調査では、エアコンを停止して15分で熱中症の危険水準まで車内温度が上昇することが分かっている。体温調整が苦手な子どもや動物、高齢者は熱中症や脱水症状への注意が特に必要で、「少しの間」「寝ているから」などの理由で車内に子どもらを残したまま離れないよう求めている。
気象庁によると、今月中旬まで、札幌、函館、旭川、富良野などで、最高気温が30度を超える真夏日が予想されている。【伊藤遥】
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