警視庁渋谷署=東京都渋谷区で、鈴木拓也撮影

 東京都渋谷区のホテルで利用客の女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁渋谷署は8日、ホテル従業員、本田康二容疑者(49)=東京都府中市片町1=を不同意わいせつ容疑で逮捕したと発表した。

 このホテルでは、昨年7月に札幌市のホテルで頭部を切断された遺体が見つかった事件を受け、利用客が別々に退出する際は残った客にドア近くで声かけをするなど、安否確認を強化していた。警視庁は本田容疑者が安否確認を装い、客室内に侵入したとみている。

 逮捕容疑は3月25日早朝、このホテルの客室で、就寝中だった20代の女性客の胸を触るなどわいせつな行為をしたとしている。「安否確認の際に女性の肩を触ったが、わいせつな行為はしていない」と否認しているという。

 事件当時、本田容疑者は1人でフロントなどの業務を担当。「内線電話とドアノックを数回した」と供述しており、男性客が部屋を出た後、女性が就寝中と確認してわいせつな行為に及んだとみられる。

 本田容疑者のスマートフォンからは、このホテルで就寝中の女性にわいせつな行為をしたとみられる動画が少なくとも5点見つかり、警視庁が関連を調べている。【朝比奈由佳】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。