北村西望の資料2冊(左)と、北村が20分の1のサイズで制作した平和祈念像

 長崎市の平和祈念像について、作者で彫刻家の北村西望(1884~1987年)が構想を始めた頃の資料が見つかったと、東京都の北区文化振興財団が5日までに発表した。雑記帳には、モデルを用いた人物像ではなく、平和を祈念する像として「超人間的なもの」を求めた芸術観などをつづっている。

 彫刻史研究者の土方浦歌さんは「複雑な実験を経たことや、芸術的な野心も分かる興味深い資料」としている。

 同財団によると、長崎県出身の北村は50年に長崎市から記念碑の制作を打診され、東京都北区の自宅兼アトリエで構想を始めた。(共同)

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