複数の学生にセクハラをしたとして、沖縄県立芸術大学は2日、音楽学部の非常勤講師の50代男性を懲戒解雇にしたと発表した。大学側は被害者の特定を避けるとして、非常勤講師の氏名は明らかにしていない。
大学によると、同非常勤講師は2022年度に複数回、学内で複数の学生に体を触るなどのセクハラ行為を行った。ことし6月、外部から同非常勤講師についての情報が寄せられ、大学側が学内での行為について本人に聞き取りをしたところ「複数人に対し、校内で体を触った」と明らかにしたという。
大学側は6月に調査委員会を立ち上げ、2日の理事会で懲戒解雇を決定した。講師は「認識が甘かった。反省している」と述べたという。過去に処分歴はなく、勤務態度にも問題はなかったとしている。
同大の波夛野泉理事長は「誠に遺憾であり、多大なご迷惑をおかけしたことに深くおわびする。今回の事案を重く受け止め、徹底した再発防止に取り組む」とコメントした。
大学は今後、再発防止策として教職員への研修などを検討しているという。
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