2日に初日を迎えた『青森ねぶた祭』。中学生がデザインしたねぶたに込められたのは、能登半島地震で被災した人たちへの思いでした。
青森ねぶた祭は、旧暦の七夕に行われていた灯籠流しが変化したものとされていますが、起源は定かではありません。その長い歴史において初となる試みが行われました。中学2年生の高橋悠真さん(14)が考案したねぶた、その名も『龍神と大鯰(おおなまず)』です。
青森市内の小中学生を対象に、原案を公募して選ばれたのが高橋さんの作品でした。高橋さんが描いた絵をもとに、ねぶた師の内山さんが構図や色彩を整えます。
ねぶた師 内山龍星さん
「ねぶたに対する思いを自分で把握して、それに沿った画にすることは難しい。子どもたちの夢をかなえるのも、ねぶた師の役目」
今回、初めてとなった原案から制作に携わる試みは、伝統文化への関心を高めてもらうのが狙いです。
ねぶた師 内山龍星さん
「正面から見て一番目立つ青を彼に挑戦してもらおうと」
中学2年 高橋悠真さん
「細かいところも描くことができて良かった」
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■青森ねぶた祭で“能登復興”願うこのねぶたには能登半島への思いが詰まっています。
中学2年 高橋悠真さん
「(Q.なぜ龍神と大ナマズを描いたのか?)地震を起こすとされているナマズと、人々から守る龍神を描いて、地震を起こすナマズを龍神が退治する場面を描いた。遠いところからでも応援しているよという気持ちが伝わればいいなと」
当初は被災地で運行することも検討されましたが、道路状況などから断念。その代わり、石川の志賀町から小中学生を招待することにしました。子どもたちは4日から青森を訪れます。
中学2年 高橋悠真さん
「能登半島地震に遭った人たちに向けた原画。能登半島から来て、想いが伝わればいい」
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