長崎原爆資料館を訪れたトーマスグリーンフィールド米国連大使=長崎市で2024年4月19日午後3時49分、尾形有菜撮影

 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使が19日、長崎市の長崎原爆資料館を見学した。米国連大使の同館訪問は初めて。大使は見学後、芳名録に「政府として、同盟国として、一人の人間として、戦争の惨禍を永遠に終わらせるための私たちの責務を思い起こした」と記した。

 大使は平和公園にある平和祈念像前に献花後、同館を訪問。原爆被害を伝える写真などを約25分かけて見学し、「このまちには癒えることのない傷痕がある。長崎が核兵器の恐怖を体験する最後の場所となるよう、私たちが努力しなければならない」と語った。

 大使を案内した被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会」の朝長万左男会長(80)は「大使が『長崎を最後の被爆地に』と真剣に考えていると感じた」と話した。大使に同行した鈴木史朗市長は「核大国である米国の閣僚が被爆地を訪れ、被爆の実相に触れられ、決意を込めたメッセージを発信された意義は非常に大きい」とのコメントを発表した。【尾形有菜】

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