3

帰宅時間帯の首都圏を激しい雷雨が襲いました。東京と埼玉では記録的短時間大雨情報が出され、東京・北区では商業施設に滝のような雨が流れ込みました。

■帰宅時間帯を“猛烈な雨”直撃

大雨は31日夕方、帰宅時間帯の首都圏を襲いました。気象庁は東京都・埼玉県に記録的短時間大雨情報を発表。午後6時半までの1時間に東京都練馬区付近や板橋区付近、さらに埼玉県朝霞市付近でも約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。関東で記録的短時間大雨情報が発表が出されるのは今年初です。

東京杉並区を流れる善福寺川は、たった35分ほどで氾濫警戒と書かれた水位にまで達しました。西武池袋線の清瀬駅では雨漏りも発生。帰宅時間帯、東武東上線やJRでも京浜東北線などが一時運転を見合わせ、足止めされた人々で駅が混雑しました。

男性
「(タクシー)配車アプリを使ってもなかなか来ない。もう2時間くらい待ってる」
「『電車が止まっている』とLINEが来て。傘も持っていなかったのでびしょびしょ」

次のページは

■マンションの地下に“浸水”

■マンションの地下に“浸水”

板橋区内の住宅街は、車のタイヤが半分ほど隠れるほどの水が来ていました。

男性
「2階にいたんですが、物音がして下に降りてみたら、1階のトイレが逆流していて。うちは半地下なんですけど、腰ぐらいまで水がたまっていて」
「水が引いたのが6時半くらい。多分6時がピークだったと思います。どうしようもない」

大雨を降らせたのは、急速に発達した巨大な積乱雲です。そのため、埼玉県上空では積乱雲が非常に発達した時に出現する帯状の雲“アーチクラウド”が出現しました。午後5時ごろ、東京の多摩地方と埼玉南部で雨雲が急発達。その雨雲は南下を続け、帰宅時間の都心をすっぽりと覆いました。

北区赤羽では、駅前の商業施設の地下に滝のような水が流れ込みました。

商業施設にいた人
「食事をしていたら急に外が騒がしくなって、みんなが見物しだして。何だろうと思ったら、エスカレーターから滝のような水が流れてきて。排水施設が壊れているのかな。雨水にしては量が多いかなって。地下だったので外の状況が分からなくて」

北区・防災危機管理課によると、赤羽駅西口周辺で冠水が発生。内水氾濫が起きているとみられます。

次のページは

■車が“水没” 立ち往生相次ぐ

■車が“水没” 立ち往生相次ぐ

埼玉県新座市でも道路が冠水。車は水中を走っています。和光市ではマンホールから水が噴き出しています。所沢市ではアンダーパスの先に冠水して止まってしまったとみられる車が…。市内の別の場所では、冠水で止まってしまった車が放置されていました。

車が立ち往生した人
「水あるなという感じだけれど、別の車が普通に通ってたので行けるかなと思って行っちゃったんですよ。ただただショックって感じだけですね」

・100年以上“猛暑日知らずの街”今年も「エアコンは使っていない」移住の相談は約2倍 さらに、夏でもサウナが味わえる“涼しい街”も・「川に白い水が流れている」で発覚 38年間トイレなどの汚水垂れ流し・日本人に初「むち打ち刑」20回 強姦罪で判決 シンガポール…禁錮17年6カ月に加え・食パンは関東と関西で違う? 売り場を見ると“明確な違い” 関西出身者に聞いてみた

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。