記録的豪雨で多くの住宅が浸水被害に遭った山形県酒田市で30日、災害ボランティアの受け入れが始まった。初日は県内外から27人が4班に分かれて八幡地域に入り、泥で汚れた家財道具を片付けた。
母と2人暮らしの佐藤政好さん(71)の自宅は、荒瀬川の氾濫で床上浸水した。1階の畳や蔵の農機具や家財道具が使えなくなり、所有する車3台も動かなくなった。約10人のボランティアが「これはどこに置きますか」などと佐藤さんに確認しながら分類し、庭に運び出した。
同市の小野寺明佳さん(52)は「被災地域に友達がいるので、少しでも助けになればという思いで参加した」。佐藤さんは「親戚と2人での作業はなかなかはかどらず、とても助かる」と話していた。
ボランティアの申し込みは、同市災害ボランティアセンターのホームページで受け付ける。
一方、断水が続く同県鮭川村では同日、県からの乳児用液体ミルクや生理用品が同村社会福祉協議会内にあるボランティアセンターに届いた。近く希望者に配布する予定。
県によると、同村内の0歳児約1週間分にあたる液体ミルク計288缶と、生理用品32パックを届けた。県の担当者は「今後も市町村が必要なものを支援していきたい」としている。【長南里香、竹内幹】
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