5月にコカインを使用したとして那覇署は29日、本島南部に住むとび職の少年(15)を麻薬取締法違反の疑いで10日に逮捕したと発表した。調べに「コカインを吸った」と容疑を認めているという。那覇地検は26日、少年を同容疑で家裁送致した。今年に入り麻薬の使用や所持などで摘発された10代は6月末時点で10人に上る。昨年同時期はゼロで、若年層による違法薬物の乱用が深刻化している。

 少年の逮捕容疑は5月27日、本島南部の自宅近くのアパート駐車場で、コカイン若干量を使用した疑い。交流サイト(SNS)で売人とみられる人物とやりとりし、本島内で直接受け取ったという。

 同日、少年の関係者から「様子がおかしい」と110番通報があり、現場に駆け付けた警察官が、瞳孔が開き、落ち着きがない少年を発見し、署に任意同行。尿からコカインの成分が検出されたことなどから逮捕した。「友人から勧められ、興味本位で大麻を吸い始めた」とも話したという。

 県警によると、県内で麻薬取締法の規制対象であるコカインやLSD、MDMAなどの麻薬の使用や所持などで今年摘発された10代の内訳は、高校生2人、大学生1人、有職少年6人、無職少年1人。

 覚醒剤や大麻などを含めた薬物事犯全体の10代の摘発は、6月末時点で27人となり、昨年同期より10人増加している。今年の人数はいずれも暫定値。

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