匿名・流動型犯罪グループによるものとみられる主な資金獲得犯罪の摘発者数

 26日に警察庁が公表した2024年版の警察白書は、「匿名・流動型犯罪グループ(匿流、トクリュウ)」を特集した。強盗や窃盗、性風俗店のスカウト、オンラインカジノの経営など匿流が関係する犯罪が多様化していると危機感を示した。

 匿流は、23年後半から被害が増加しているSNS(ネット交流サービス)型投資詐欺と恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るロマンス詐欺への関与が疑われると記載した。

 また、多額の売掛金(ツケ)を背負った女性客に売春を強要するなどの悪質なホストクラブについても、背後に関与している可能性があると指摘した。

 匿流の摘発事例も紹介。カンボジアのリゾートホテルを拠点にした特殊詐欺グループを23年1月に現地当局が拘束し、警視庁などが詐欺容疑で逮捕した事件や、複数の容疑者が「闇バイト」で集められた23年2月の福島県での強盗事件などをあげた。【山崎征克】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。