総務省が24日に発表した住民基本台帳に基づく2024年1月1日現在の人口動態調査では、九州・山口・沖縄でも日本人の減少が続く一方、労働力不足を背景に、外国人の増加率は各県で全国平均を上回った。
福岡県の人口は外国人を含め509万5379人(前年比9542人減)で、509万3983人だった北海道を抜いて前年の全国9位から8位となった。他県からの日本人の転入者数が転出者数を上回る「社会増」は全国6都府県で、九州では福岡県だけだった。
日本人の人口減少率が高かったのは長崎県(同1・42%減)で、全国で6番目。福岡、沖縄両県を除く7県で、減少率は全国平均(0・70%減)を上回った。
外国人の増加率は、半導体の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)が進出した熊本県(2万5121人)が同24・18%増で、23年の4位から全国トップとなった。このほか、全国3位の佐賀県(同23・33%増)や同4位の長崎県(同21・24%増)で、全国平均(同11・01%増)を大きく上回った。技能実習生の増加などが背景にあるとみられる。
市区町村別では福岡市の日本人増加数が8829人で前年に続き全国トップ。2位のさいたま市(同2972人増)、3位の東京都港区(同2752人増)を大きく引き離した。福岡市の担当者は「住みやすさ、働きやすさ、学びやすさがそろった結果だ」と分析する。【平川昌範】
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