山形県に今年全国で初めて大雨特別警報が発表されました。秋田では土砂崩れが発生、1人が行方不明となっています。
これまでに経験したことのないような危険が迫っています。大雨特別警報が出された山形県内。降りしきる雨。排水溝から大量の水が川に流れ込みます。
鮭川村では田んぼから道路に大量の水が流れ込みます。
雨は市街地でも。酒田市内の道路は至る所で冠水。車が通り過ぎると、玄関まで水が押し寄せます。水は車のバンパーを超える高さまできています。
気象庁は25日午後、山形県に対して大雨特別警報を発表しました。酒田市と遊佐町は5段階あるうちの最も高い警戒レベルです。
気象庁
「これまでに経験したことのない大雨。災害がすでに発生している可能性が極めて高い、警戒レベル5に相当。陸上だけなく水蒸気が入る日本海側で積乱雲が発達し始め、それが陸上に入り、さらに発達して大雨に」
線状降水帯も発生。街は危険な状況です。酒田市内を流れる日向川。濁流となり、その表情を一変させています。雨雲レーダーで見ると、線状の雨雲が山形周辺に掛かり続けているのが分かります。
車の屋根を超える水しぶき。午前中から酒田市では雨が降り続けていました。酒田市では観測史上一番となる24時間雨量を観測。平年7月1カ月分にあたる雨量が一日で降ったことになります。
山形新幹線では大雨の影響で山形−新庄駅間で終日運転を取りやめました。
大雨は、秋田でも被害をもたらしています。秋田県由利本荘市を流れる石沢川。普段の水位と比べてかなり水位が上がっているのが分かります。一部地域では堤防も決壊しています。流れ込んだ水は、マスカット畑やトウモロコシ畑にも流れ込んでいます。
撮影者
「30センチばかりの上がり台に乗って作業していたが、あっという間に降りられなくなった。水浸しになって。69年経って初めて。多分、ちょっと病気が出るんではないかなと心配している」
由利本荘市では、警戒レベルとして最も高い「緊急安全確保」が出されていました。
住民
「水位がどんどんどんどん上がってきて、そういう状況で参ったなと」
秋田では24日から雨が降り続き、観測史上最大の雨を観測しています。秋田と福島を結ぶ国道13号。湯沢市で土砂災害が発生。巻き込まれたとみられる60代男性が行方不明となっています。
由利本荘市を流れる子吉川が氾濫し、工場にまで押し寄せています。周辺では警戒レベル5相当の氾濫が発生したと発表しました。
にかほ市でも川が氾濫し、周辺の住宅にも水が押し寄せました。以前の様子を見ると、外壁があるのが分かります。それが川が氾濫し、壁ごとなくなっています。住宅の土台もえぐれたようになくなっています。こちらも土台が削られ、室外機が今にも落ちそうです。倒れたブロック塀が浸水の勢いを物語ります。片付けに追われる住宅。台所も泥だらけです。
新潟駅へ続く幹線道路は冠水し、歩行者は足首まで水がきている道路を横断しています。
気象庁
「今後1週間、東北地方付近は30日ぐらいまではずっと雨が降りやすい状況になっている。あすまでは大雨、その後も雨が降りやすい点について注意が必要」
関東も例外ではありません。雷の音、そして稲光も見えます。午後になって気象庁は東京や茨城、栃木などに竜巻注意情報を発表。北茨城市は午後から急な激しい雨に見舞われていました。
同じく竜巻注意報が出されている栃木県那須町。激しい雨に混じって時折、雷の音も聞こえてきます。宇都宮市では午後から強い雨が降り始めています。
茨城県高萩市では今年一番の強い雨。関東はこの後も大気が不安定な状態が続きます。
▶テレ朝天気
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