名古屋市で8月に「世界コスプレサミット2024」が開かれるなど、イベントやフェスでコスプレーヤーが活躍する季節がやってきた。だが、うだるような猛暑が続く。コスプレーヤーは、ウイッグや衣装など簡単には脱げない必須アイテムを身にまといながら、写真撮影に応じるケースが多く、「『水を飲みますか』などと休憩を促してあげてほしい」とXで呼び掛けるコスプレーヤーもいる。
「世界コスプレサミット2024」は、8月2~4日の3日間行われ、36カ国・地域からそれぞれの予選を勝ち抜いたチームが集う。例年約30万人が訪れる大イベントだ。
参加者は手作りのコスプレを身にまとい、マンガやゲーム、特撮作品の登場キャラクターになりきって参加し、コンテストやパレードなどが行われる。また、一般の観客もコスプレで来場し、交流や撮影などを楽しむ。
しかし、コスプレ衣装は重ね着をすることが多く、通気性が悪かったり、重かったりするものが多い。屋外でのパフォーマンスや撮影会では長時間、高温にさらされるリスクがつきまとう。
造形コスプレーヤーのあかほしさんは、自作のロボットスーツで一般参加する。
あかほしさんによると、コスプレは簡単に着脱することもできないため、撮影希望者が次々来ると「休憩しづらい」という。
そのため、小さなホワイトボードに「撮影列はここで終了です」という文章を書いて最後尾の撮影者に持ってもらい、休憩にこぎ着けている。
だが、撮影待ちの列が長いと次から次へと撮影を依頼されるため、コスプレーヤー側から言い出すのは簡単ではない。
あかほしさんは「『水を飲みますか』などと尋ねて休憩のタイミングを取ってあげてほしい」とXで呼び掛けている。
総務省消防庁は23日、熱中症で15~21日の1週間に全国で9078人が救急搬送されたとの速報値を公表した。
今後も全国的に厳しい暑さは続く見込みだ。
一般財団法人「日本気象協会」は、推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトのブースを「世界コスプレサミット2024」に初出展し、熱中症予防の方法を伝えるなどの啓発活動を行うという。【山崎明子】
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