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都心では24日も36度の猛暑日となりました。こうしたなか、環境省によると、今年の『熱中症警戒アラート』の発表数が、去年の同時期と比べてすでに2倍近くに上っていることが分かりました。働く現場では命を守る“変化”が起きています。

■9月末まで「リモート推奨」

TOYO TIREではこの夏、熱中症・感染症予防のため、9月末まで在宅勤務を推奨することに決めました。

TOYO TIRE 北川治彦執行役員
「猛暑の環境下で通勤する。出社時には体力も気力も集中力も落ちることが懸念される。従業員の健康を優先的に考えようと。出勤率が1割くらいまで減ると考えています」

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■農作業 もし1人で倒れたら…

■農作業 もし1人で倒れたら…

太陽の下に出ないわけにはいかない仕事もあります。農家の桐生正彦さん(71)。いつもは30分のお昼休憩を、2時間ほど取るようにしたそうです。

農家 桐生正彦さん
「高齢者が畑で倒れたという話題も出ていますから。無理をしないと自分に言い聞かせて。家族に迷惑をかけてもいけないですから」

24日は朝から野菜畑の草むしりをした後、ニンジンを間引きし、ブルーベリーを収穫し、田んぼに水を入れました。もしも熱中症で倒れたら、気付いてくれる人は傍にはいません。

農家 桐生正彦さん
「日々の命を守る助成はありがたい」

ファン付きの作業着は、地元のJAがおととしから始めた助成制度を利用して購入しました。真夏にできる作業の量が格段に増えたといいます。

1人で農作業をする桐生さんは、自分でルールを作りました。20〜30分おきに軽トラで休憩します。

農家 桐生正彦さん
「作物って正直で、手を加えれば加えたほどいいものができる。加えなければ結果が出る」

炎天下から逃れ、休憩を増やしたことに、拭い切れない葛藤もあります。

農家 桐生正彦さん
「やばいな、作業が遅れてるなというのはあるけど…体を壊したら本当に元も子もない」

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■『暑さ指数』で屋外作業を短縮

■『暑さ指数』で屋外作業を短縮

街中で猛暑とたたかう仕事でも、命を守る新たな取り組みが行われています。需要が増えている『宅配ボックス』を設置する日本宅配システムでは24日も社員が対応に追われていました。

日本宅配システムのスタッフ
「きょうは1現場です。水分補給と塩あめをなめながら」

現場はマンションの入り口などの屋外。そのため、翌日の『暑さ指数』をチェックして、熱中症の危険が少ない時間帯に作業をするスケジュールを決めています。

日本宅配システム 石川和男本部長
「WBGT(暑さ指数)31いってる。明日は15時半を目指してスケジューリングして。時間を繰り上げて、要はちょっと早く出社して。危険な状態にならない時間帯で作業をしていく」

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