皇后さまが今年の蚕(かいこ)の飼育作業を終え、皇居内で儀式に臨まれました。また、即位後、初めて伊勢神宮に繭(まゆ)を贈られたことも明らかになりました。

 皇后さまは23日午前、皇居の紅葉山御養蚕所で取れた生糸を神前に供える御養蚕納の儀に臨まれました。

 今年は日本の在来種の「小石丸」など4種類の蚕を育てられ、白や黄色の生糸が収穫されました。

 また、皇后さまが御養蚕所で育てた繭が6月中旬、三重県の伊勢神宮に贈られていたことが明らかになりました。

 伊勢神宮では20年に一度、ご神体を新しい社殿に移す「式年遷宮」が行われますが、次回の2033年に際し、伊勢神宮から「絹製品を新調したい」という願い出を受け、重さ30キロ分の繭を贈られたということです。

 来年以降も贈られる予定だということです。

 皇后さまは蚕に桑の葉を与える「ご給桑」を天皇陛下や愛子さまと一緒に行うなど、今年もご一家で養蚕を楽しまれました。

 一方、蚕が繭を作るときの足場である「蔟(まぶし)」から繭を取り外す「繭掻き(まゆかき)」については6月のイギリス訪問や、その準備などと日程が重なり、宮内庁の担当職員が代わって行ったということです。

画像:宮内庁提供

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