関東甲信の梅雨明けが発表され、本格的な夏が到来しました。そんななか、今年は夏の風物詩に異変が起きています。その現場を取材しました。
■全国の約7割で真夏日
福島・いわき市では、フラダンスで海開き。
20日は北海道から沖縄にかけ全国の約7割の観測地点で30℃以上の真夏日となりました。
観光客
「すごい暑さですね。異常な暑さです」
気象庁は今後、10年に1度の暑さに警戒を呼び掛けています。
実は今年、全国の「夏の風物詩」に異変が…。
■減少する観光客 海水浴場を開設できない悩み
メ〜テレ小松崎花菜アナウンサー
「梅雨が明けて初の土曜日、湘南江の島の海水浴場です。こちらにはご覧のように夏を待ちわびた多くの人たちでにぎわっています」
海水浴客
「やっぱシーズンもの(のレジャー)を味わいたいなっていうのは…」
「多分(気温)40℃になっても来ると思いますよ」
猛暑の影響なのか?近年は海水浴客に変化があると言います。
海の家「MIGO」 田中義巳社長
「昔はほんと20年前とかでどんどん減っちゃっているのですけど、もうその時はもうほんと朝から、どんどん人増えて、もうパンパンでしたけど、今だともうお昼過ぎとかから来る人が多いかもしれない」
国土交通省によれば、2007年には年間およそ2000万人いた海水浴客が、ここ数年は500万人を割り込んでいるといいます。
海水浴客の減少だけではありません。
海の家では他にも課題を抱えていました。
メ〜テレ小松崎花菜アナウンサー
「色々なものの値段が上がってますけれども、海の家で提供するものに影響って出てますか」
えのしまキッチン 中村雅裕社長
「いや、(影響が)出てる。もう完全に出ちゃって、値段が上がっちゃうもんね。必然的にもう完全に上がって。今年もだからちょっとあげさせてもらったけど」
猛暑や物価高で変化を強いられている海水浴場。
存続の危機に見舞われている所もあります。
以前は2キロにおよぶ砂浜を人が埋め尽くしていた神奈川県の三浦海岸。しかし今行ってみると…。
メ〜テレ小松崎花菜アナウンサー
「こちらの看板には海水浴場は開設していません。『遊泳はお控えください』と書いてあります。海の方、確かに人の姿がまばらで、すごく静かです。さらに今年は海の家が一軒もありません」
三浦市によると海水浴場の運営をになう組合の高齢化や後継者不足が、開設できなかった主な理由だと言います。
■地域と連携し集客する海水浴場も…
一方、コロナ禍を経て、5年ぶりにオープンした海水浴場も!
ABCテレビ 増田紗織アナウンサー
「大阪・泉南市のタルイサザンビーチに来ています。5年ぶりの海水浴場オープンということで、ビーチには朝から多くの人が訪れています」
白い砂浜とヤシの木が美しいタルイサザンビーチ。
日本の夕陽百選にも選ばれた絶景ビーチスポットです。
海水浴客を呼び込むために“新たな取り組み”があると言います。
大阪・泉南市 プロモーション戦略課 城野博文課長
「アメリカのヴィンテージトレーラーを海水浴場の管理棟や救護室として使用しており、非常に映えるスポット」
さらに重要なのが“地域との連携”です。
大阪・泉南市 プロモーション戦略課 城野博文課長
「今年は新たに海水浴場を開くということで、(隣接する)泉南ロングパークとタルイサザンビーチの魅力をお互い融合して、その魅力を高め合うような仕組みの海水浴場を目指しています」
海水浴場だけなく、民間の周辺エリアを巻き込み相乗効果で地域全体の活性を目指す泉南市。
隣接する泉南ロングパークでは…。
ABCテレビ 増田紗織アナウンサー
「海沿いの市場では、目の前の漁港から水揚げされたアナゴやとれたての海産物などが販売されていて、近くのBBQエリアで楽しむことができます」
日差しがしのげるオーシャンビューのBBQエリアから…グランピングや温泉施設、ビーチヨガなどアクティビティも充実。
ビーチに居ながらにして“食・スポーツ・レジャー”をまるごと体験できるエリアに生まれ変わったのです!
大阪・泉南市 プロモーション戦略課 城野博文課長
「ヤシの木並木であったり、白い砂浜であったり非常に美しいオーシャンビューが見られて、海外のリゾート気分をお近くで味わっていただけると思う。言うならば“ご近所リゾート”的な気分で楽しんでいただければと思っています」
(2024年7月21日「サンデー LIVE!!」)
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