薄紫の花房が長く伸び、甘い香りが漂う神社境内=福岡県八女市黒木町黒木の素盞嗚神社で2024年4月17日午後1時3分、谷由美子撮影
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 福岡県八女市黒木町黒木の国指定天然記念物「黒木のフジ」が見ごろを迎え、県内外から多くの人が訪れている。

 素盞嗚(すさのお)神社にあるフジは樹齢630年と伝わる。境内には他にも樹齢600年以上の約20株があり、約3000平方メートルの藤棚から、長さ1メートルほどの薄紫色の花房がまるでシャワーのように降り注ぐ。

 訪れた見物客は、一帯を覆う甘い香りに包まれながら、うっとりと眺めたり、写真に収めたりして楽しんでいる。大刀洗町のパート、今村光子さん(67)は夫国利さん(71)と訪れ「きれいで壮大な景色を毎年楽しみにしている」と話した。

 30日まで「八女黒木大藤まつり」として、境内ではライトアップや八女茶の無料接待、周辺では酒蔵開きや物産展などが催されている。同市黒木支所によると、見ごろは来週中ごろまで続くという。【谷由美子】

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