「長岡まつり大花火大会」の様子=新潟県長岡市で2018年8月、堀祐馬撮影

 新潟県長岡市と長岡花火財団は19日、8月2、3日の「長岡まつり大花火大会」の全観覧席が初めて完売したと発表した。また今年の復興祈願花火「フェニックス」は、能登半島地震の被災者を応援するため工夫を凝らした今年限りの特別バージョンを予定している。

 同財団によると、原材料費・人件費などの高騰で、総事業費は過去最高の約12億円。観覧席は2日間で、昨年より1万3000人分増の34万人分を用意した。新型コロナウイルス対策として2022年から全席有料とし、それ以前を含めても有料観覧席の完売は初めてという。

 今年は中越地震、新潟・福島豪雨(7・13水害)から20年の節目の年。全国からの支援に対する感謝の気持ちに加え、1月の能登半島地震の被災地復興の願いを込め、現地で愛されている15年NHK連続テレビ小説「まれ」の主題歌「希空(まれぞら)」を観客と合唱し、2分間のミュージック・スターマインからフェニックスへとリレーする計7分間のロングバージョンとなる。石川県七尾市立小丸山小学校での鑑賞会も開催予定。

 また同市のランドマークの一つ、長生橋を利用した恒例のナイアガラは、橋の補修工事のため中止とし、長生橋ライトアップと合わせて正三尺玉を打ち上げる。【内藤陽】

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