斎藤元彦・兵庫県知事によるパワーハラスメント疑惑などを内部告発した元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、元局長が残した音声データが19日、県議会の調査特別委員会(百条委)で再生・公開された。音声データは1分弱で、知事が出張先で特産ワインを地元の首長らに求めたとする内容になっている。
2022年11月に知事が公務で兵庫県上郡(かみごおり)町を訪れた際に録音されたとみられる。知事とされる人物が話題になった特産のワインなどについて、「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた。この間はイチゴ、ジャム、塩はあれですけど、また折をみてよろしくお願いします」などと発言している。
一連の問題を巡っては、元局長は自身で作成した告発文の中で「知事のおねだり体質は県庁内でも有名。自宅には贈答品が山のように積まれている」などとする疑惑が記載されている。
知事は19日午前、報道陣の取材にワインを受け取っていたことを認めたうえで、「社交儀礼の範囲で視察などで特産品をいただくことはある」などと釈明した。【古川幸奈、砂押健太】
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