沖縄県警宮古島署は18日、宮古島市内の民家で80代女性の腹部を刺したとして、自称東京都中野区の無職容疑者の男(53)を殺人未遂疑いで緊急逮捕した。署は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。署によると、女性は意識のある状態で病院に搬送され、当時は受け答えができていた。

 逮捕容疑は18日午後2時5分ごろ、宮古島市平良下里の民家で殺意を持って女性の腹部を包丁で突き刺した疑い。2人の関係は不明だが、親子ではないという。

 署によると、事件発生から約20分後、容疑者が民家近くの外にいた男性に110番通報を頼んだ。民家には血の付いた包丁が残されていた。

 現場は小学校からほど近い住宅街。隣に住む女性の弟(76)は「姉はおなかを何カ所か刺され、服が破れていた。明るい人で、誰かから恨みを買うようなことはないのに」と動揺した様子で語った。

 近くに勤める男性(64)は職場の外にいたところ、歩いてきた容疑者に「人を刺したから警察を呼んでください」と言われた。手は汚れ、シャツにも血痕とみられるしみが点々と付いていた。容疑者は「家の中でもめていた」と話していたという。男性は「興奮している様子はなく、怖いとは感じなかった」と振り返った。

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