海上自衛隊員が潜水手当を不正受給していた問題で、防衛省は18日、海自警務隊が元海自隊員4人を逮捕していたことを、立憲民主党の会議で明らかにした。同省によると、2023年11月15日に1人、同16日に3人が逮捕された。4人の容疑は明らかにせず、所属艦艇や年齢、性別も「個人が特定される恐れがある」として明らかにしていない。海自によると、4人とも不起訴処分になったという。
不正受給問題を巡っては、17年4月~22年10月に潜水艦救難艦「ちはや」「ちよだ」に所属した計62人が潜水手当を不正受給したことが発覚。免職11人を含む65人が懲戒処分された。深海で作業する「飽和潜水」の訓練で、実施していないのに手当を申請したり、訓練時間や深さを水増しして実際より手当を多く申請したりしていた。不正受給の総額は約4300万円に上る。【中村紬葵】
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