市役所に現れて火を付けた刃物の男。当時の状況を捉えた映像を入手しました。
■市役所に“刃物男”事件の映像入手
刃物男
「戦うんか」
市役所の窓口で大声を上げる男。右手には数十センチの長さの刃物があります。
男の目と鼻の先には職員の姿も。興奮が治まらない様子の男はさすまたを持った職員の方へ迫ります。
刃物を握ったまま職員に近付こうとする男ですが、持っていたのは刃物だけではありませんでした。
市役所に訪れたのは62歳の男。「死んでやる」などと叫びながら庁舎へと入ってきます。刃物とともに手にしていたのは灯油とみられる液体が入ったペットボトルでした。
男は刃物で穴を開けると職員へ向け、液体をまき散らしたと言います。
刃物を手にしている男は職員によってさすまたで押さえ付けられますが…。
高浜市の職員
「税務グループの執務室内に入り込みました。奥にいた職員に対して刃物で首を切り付けました」
そして、男は自らの頭に灯油とみられる液体をかぶり、ライターで火を付けたということです。職員はすぐに消火器で火を消し、男を取り押さえました。
この事件で止めに入るなどした職員3人がけがをしたということです。なぜ事件は起きたのでしょうか。
市によると、男は数年前から税金を滞納。毎月10万円の納付で合意していましたが、男が5万円へ減額を求めてきてトラブルになっていたと言います。
高浜市の職員
「約束通りに納めないといけないという話をしても約束を守らない。約束守って下さいよという話をしたら(男が)キレちゃうということがしばしば」
男は建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されましたが、意識不明の状態で病院に運ばれ、現在は治療のため釈放されています。
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