宮崎県は16日、同県都城市内の大淀川6支流で肉食外来魚「コウライオヤニラミ」について初の大規模な生息調査を実施し、うち4支流で計36匹を捕獲した。水中に含まれる魚類由来の環境DNAを分析し、大淀川水系での分布拡大を確認した京都大などの研究を裏付ける形になった。県などは今後、駆除や管理について検討を進める。
調査は県水産試験場内水面支場の職員ら計5人が1支流につき30分間実施。県の特別採捕許可を得て、弱い電気で魚を一時的に気絶させる電撃捕獲機を使った。結果は、年見川で22匹、東岳川で7匹、沖水川で6匹、横市川で1匹。高崎川、庄内川は0匹だった。
一方、25日に県内水面漁場管理委員会が開かれることが決まった。コウライオヤニラミの持ち出し、放流を規制する委員会指示の発出について協議する。発出された場合、指示に違反すると知事命令が出され、従わない場合は1年以下の懲役か50万円以下の罰金などの罰則が適用される。【下薗和仁】
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