インターネットの地図サービス「グーグルマップ」の口コミ欄に書き込まれた悪評で被害を受けたとして、医師らが損害賠償を求めた裁判で、「グーグル」側は争う姿勢を示しました。

 全国各地の医師らおよそ60人は、「グーグルマップ」の口コミ欄に書き込まれた事実と異なる悪評などが放置されて営業権を侵害されたとして、アメリカの「グーグル」本社に対して、合わせて140万円余りの損害賠償を求めて裁判を起こしています。

 診察内容には守秘義務があるため、悪評に反論することは難しく、被害に対する適切な対応が取られていないと主張しています。

 17日に東京地裁で開かれた第一回口頭弁論で、「グーグル」側は争う姿勢を示しました。

 次回は10月3日に非公開の弁論準備手続きが行われ、「グーグル」側の具体的な主張が明らかになる見通しです。

 書き込みをした個人ではなく、サービスを運営するプラットフォーマーの責任を問う集団訴訟は初めてとみられます。

 「グーグル」は、これまでに「不正確な内容や誤解を招く内容を減らすよう努めています。個別の案件に関しては、コメントを差し控えさせていただきます」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。