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「海の日」の15日は大荒れの天気となりました。日本三大祭りの祇園祭は「宵々山」を迎えましたが、こちらも突然の大雨に見舞われました。

■大粒の雨…縦横無尽の歩行者

至る所に見物客が殺到 この記事の写真

 大通りが一面、人で埋め尽くされた京都。日本三大祭の一つ「祇園祭」が宵山期間を迎え、至る所に見物客が殺到。屋台が並ぶ道も奥が見えないほど人でいっぱいです。

突然の大雨で…

 夕方には、突如雨が降り、道いっぱいに傘の花が咲きました。見物客を襲った雨は昼頃から降り出します。突然の大雨に見舞われ、急きょ雨宿りする観光客も。

山鉾(やまほこ)に飾られた提灯

 また、山鉾(やまほこ)に飾られた提灯に灯がともると、美しいその姿を写真に収めようとカメラを手に歩道で立ち止まる人が続出。

警察
「歩きながらの撮影は大変危険ですので、足元お気を付けください」 コンビニエンスストアでは…

 烏丸通り沿いのコンビニエンスストアでは「只今入場制限中」と書かれたプラカードを店員が持っています。あまりの人の多さに入場を制限していました。

車道にあふれてしまう歩行者

 しばらくして雨がやむと、歩道に入ることができず車道にあふれてしまう歩行者も。慌ただしく警察官が交通規制の準備を進め、京都の街が物々しい雰囲気に。そんななかでも、交通規制の前に屋台の様子を伺いながら車道を歩く人も見られました。

歩行者たちがどんどん増え…

 交通規制の予定時刻まで残り10分。刻一刻と交通規制の時間が迫るなか、車道にはみ出る歩行者たちがどんどん増えていきます。

 午後6時、交通規制の予定時刻になると、警察の誘導に従わず、車道に出てきた人たちも…。

警察官
「車道にはまだ車両が残っておりますので、歩行者の方は車道に出ないようにお願いします」 車が通り抜けていく

 本来なら歩行者天国になるはずが、まだ、走行する車が…。歩行者の間を数台の車が通り抜けていきます。歩行者は後ろから来る車を気にもとめません。

 再び降り出す大粒の雨。縦横無尽に歩行者が車道へと流れ込んでいきますが、人の流れをどうすることにもできません。

DJポリス
「車両の規制はまだ始まっておりません。大変恐れ入りますが、危ないので歩道に戻って下さい」 人が多すぎて…

 警察官が誘導し、歩道に戻るように促すも、人が多すぎて戻すことは困難な状態です。

DJポリス
「大変危険ですので、歩行者の方は歩道に戻って頂くようお願いします」

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■またしても大雨…軒下はぎゅうぎゅう

■またしても大雨…軒下はぎゅうぎゅう

歩行者天国がスタート

 予定時刻から10分が経過しても、なお歩行者天国は始まらず。雨が次第に強まるとともに、なし崩し的に歩行者天国がスタート。

 歩行者天国が始まり、本格的に宵々山を楽しむ観光客。狭い路地では、道幅いっぱいに傘で埋め尽くされます。他の傘とぶつからないよう、傘を上下に動かす様子も。

「立ち入り禁止」にもかかわらず…

 「私有地のため立ち入り禁止」の張り紙がされた黄色い仕切りが立っているにもかかわらず、露店で買ったものを食べる為に私有地に進入する人たちもいました。そんななか、浴衣姿の2人組はこのように話します。

地元住民
「さっき着付けてもらったばっかり」
「着崩れとか髪の毛崩れるのは残念ですけど、友達となんで楽しみたいと思います」

 降り続く雨に困惑する人も…。

地元住民
「予想外」
「この雨やと足元濡れるし」
「小雨ならいいけど、あんまり強かったらちょっと…」

 “これ以上雨が強くならなければ”という願いもむなしく、傘に叩きつける大粒の雨音と悲鳴があたりに響き、道路の奥の方は白くかすんで見えるほど。

突如襲い掛かる大雨

 歩行者天国開始からおよそ15分。祇園祭もこれからという時に、突如襲い掛かる大雨。あまりの大雨に、傘を持っていた人も建物の下に避難。少しでも雨をしのごうと、狭い軒下はぎゅうぎゅうに人でいっぱいになっています。その影響か、止めどなく続いていた人通りも、建物に避難したのか人が激減。

巨大な水たまりが

 大粒の雨が波打つように地面に降り注ぎ、たった数分で道路には巨大な水たまりができました。その大きさは人が通るたびに波打つほど。

 雨宿りしていたカップルはこのように話します。

雨宿りしていた観光客
「これ食べよって言ってたら、このゲリラ(雷雨)にあたったんで、この後は雨やむまで待ってみて。もうちょっとこの感じが続くようなら、もう濡れに出ようかなと」 通常の祇園祭の風景へ

 そして午後7時過ぎに雨がやむと、再び道路には大勢の人が押し寄せ、通常の祇園祭の風景へと戻っていきました。

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■“東洋のナイアガラ”も濁流

■“東洋のナイアガラ”も濁流

吹割(ふきわれ)の滝

 西日本から関東にかけて激しい雨となった連休最終日。15日に大雨注意報が出ていた群馬県沼田市。観光名所の「吹割(ふきわれ)の滝」で川の水が増水し、滝につながる遊歩道が浸水。一時、観光客など22人が取り残されました。

取り残された警備員
「パニックです。本当にパニックで、でもお客様もいるし、急激に増水して戻ることも、どこにも行けない状況になって、取り残されてしまった感じです」 急激に川が増水

 15日は沼田市の上流にある片品村で、1時間に20ミリと今年一番の強い雨を記録。急激に川が増水したといいます。

普段の吹割の滝の様子

 これは普段の吹割の滝の様子。幅30メートルにもわたる豪快な滝は“東洋のナイアガラ”とも呼ばれ、季節ごとの美しい表情とともに観光客に人気です。

遊歩道にまで水が押し寄せる

 しかし、濁流で川の表情は一変。あっという間に観光客のいた遊歩道にまで水が押し寄せてきたのです。

 取り残された22人は、その後1時間ほどで全員無事に救助されたということです。

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■崩落も…「道が半分なくなっていた」

■崩落も…「道が半分なくなっていた」

川に崩落してしまった道路

 大きくえぐられ、川に崩落してしまった道路。崩落で出来た穴は、目の前の住宅に迫っています。

「道が半分なくなっていた」 崩落現場の目の前の家に住む人
「出窓から外を見たら道が半分なくなっていた。今強い雨が降ったら、削れている土ももっと削れてくるので心配」 護岸が崩落

 14日、1時間に53.5ミリの雨を記録した佐賀県嬉野市では、幅およそ10メートル、高さ8メートルにわたって護岸が崩落。

建物の一部が宙に浮いた状態

 建物の一部が宙に浮いた状態となっています。

護岸の崩落で被災した
三根知起さん

「7月入ってちょっと雨が多かったんで、おそらく(地盤が)緩んではいたんでしょうけど、川(の水位)がすごく上昇しているので怖いですね」

 列島各地を襲った連休中の大雨。不安定な天気は16日も続く見通しです。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月16日放送分より)

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