血行不良や長時間同じ姿勢でいることなどが原因とされ、多くの人が悩まされている「肩こり」。パナソニックは、肩こりに関する調査を実施、対象20種の職種について計1000人の回答を集計した「肩こり職種ランキング」を発表した。どのような職種で肩こりに悩む人が多いのか。
調査は6月下旬、全国20~60代の男女、各職種50人を対象にインターネットで実施。「肩こりがつらくて業務に支障が出たことはあるか」と全体に尋ねたところ、「かなりある」(10・5%)「たまにある」(47・2%)と、「ある」としたのは過半に及んだ。
「ある」とした割合が高かった職種は上位から、介護士(70%)▽教師(66%)▽看護師(66%)▽農業従事者(66%)▽工場作業員(64%)▽アパレル店員(62%)▽事務(62%)▽トラックドライバー(62%)▽飲食店(58%)▽自動車整備士(58%)――の順だった。
また「肩こりによって業務に支障が出ている時間は1日どのくらいか」と聞いた質問で、最も長い3時間弱となったのは「美容師・理容師」(174・8分)だった。次いで「教師」(170・4分)、「保育士」(155・5分)と続いた。
最長だった「美容師・理容師」の人にその要因を質問すると、「カットやシャンプーなど腕を上げた状態で動かし続けているから」「同じ体勢でいる時間が長いから」という回答が多かった。「教師」では、資料をパソコンで作成したり、黒板に板書したりする時間が長いといった声が上がった。「保育士」では「子供たちをおんぶや抱っこする力仕事だから」という意見が寄せられた。これらの職場では立ち仕事、座り仕事どちらでも肩に負担がかかっているようだ。
また、冬の寒い時期になりやすいイメージのある肩こりだが、「夏場に肩こりを感じることがあるか」と尋ねると「かなり感じる」「たまに感じる」とした人が計80・3%に上った。その原因には「冷房のついたオフィスで長時間作業」(40・1%)、「室内と外の寒暖差」(35・2%) と指摘する回答が多かった。【嶋田夕子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。