新潟水俣病の被害を訴える原告らが国と原因企業の旧昭和電工を相手取った新潟水俣病第5次訴訟の判決が言い渡されました。旧昭和電工に対し、一部の原告への賠償を命じましたが、国の責任は認めませんでした。

 提訴から10年が経った新潟水俣病第5次訴訟。

 新潟水俣病と認定されず、国の救済も受けられなかった人たちが、国や旧昭和電工に1人当たり880万円の損害賠償を求めていました。

 18日午後1時すぎに、149人の原告のうち先に審理を終えた47人に新潟地裁で判決が言い渡されました。

 原告側が地裁前に出てきて掲げた旗には「多数水俣病と認める」という一方で「国の責任を認めず」と記されていました。

 判決では原因企業である旧昭和電工・現レゾナックに対し、原告26人に1人当たり400万円の賠償を命じた一方、国の責任は認めませんでした。

 また、その他の原告の訴えは棄却されました。

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