2023年4月、神明畜産の養豚場に防護服姿で家宅捜索に入る栃木県警の捜査員=栃木県那須烏山市

栃木県那須烏山市の養豚場で2022年に発生した豚熱(CSF)を巡り、宇都宮簡裁は18日までに、家畜伝染病予防法違反の罪で略式起訴された畜産大手「神明畜産」(東京都東久留米市)に罰金100万円、元取締役の40代男性に罰金50万円の略式命令を出した。いずれも11日付。

起訴状などによると、元取締役は22年6月、管理していた豚734頭が突然死んだにもかかわらず、県に必要な届け出を怠ったとしている。

養豚場では22年7月、死亡頭数が増えているとの匿名の情報が寄せられ、県の調査で感染が判明。約5万6000頭が殺処分された。県警が24年1月に書類送検し、宇都宮区検が3月に略式起訴していた。

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